『中小企業』と『おでき』は大きくなるとつぶれる!の諺を聞いたことがあるでしょうか。
これは、小さい中小企業の場合は、従業員も少なく順調に会社が成長してきたが、会社の売上が急激に拡大し、従業員も店舗も増加した場合、会社の規模に応じた、人材育成、組織体制、マネジメントができない状態になり、会社が急激におかしくなる現象を諺にしたものです。
つまり、会社の従業員が10名程度までは、社長が一人ひとりの社員に指示命令を出し、動かすことができますが(社長・頭の指示命令で人を動かすので、社員教育は手抜きができる)、従業員が30名程度まで急激に拡大すると社長の指示命令(コミュニケーションがとれない)が、一人ひとりの社員に物理的に伝わらなくなり、社長の頭で社員をうごかせない。組織が機能しなくなる現象で、売上低下、経費増加により赤字に転落するということが起きるのです。
こに落とし穴があるのですが、社長は、今までの小さい会社の成功体験の行動を繰り返せば、社員が増えても、会社は、うまくいくものと錯覚しているのです。しかし、それには、なかなか気がつかない。出てくる言葉は、うちの社員は・・・・?
【会社の悪循環サイクル(要注意!)】
1.会社の小さいころは、社長が営業や技術を主体に売上をのばしていきます。
2.忙しくなると、中途社員を採用を増やし、いきなり仕事を任せます。
3.中途社員は、前の会社のスタイルあるいは、自己流で営業をしていきます。
4.気がつくと、決算書では、売上は伸び悩み、経費のみ増えて赤字に転落しているのです。
つまり、会社の経営者は、会社の規模に応じ、マネジメントスタイルを変えないといけないと
いうことです。それは、会社規模に応じて、社長自身の考え方と行動が変わらないといけないということです。
会社の社員の成長以上に、流行などで会社の売上が増加することは、バブル現象であり、本当の会社の実力ではないのです。要は、社員が成長した分、会社が成長するのが王道です。
急激に成長した企業は、社員が成長していないため、要注意と言われるゆえんでもあります。
【会社の基礎(小さな会社から大きな会社組織への準備)】
1.会社の経営者の仕事とは、
(1)人 : 簡単に中途採用するから、簡単に社員がやめるのです。
採用に努力した分です。採用こそ原点です。会社の企業
文化にあった人材を採用するためには、長期的な視点に
立った新卒の人材採用と育成が必要となります。
そして、既存の社員には、一人ひとりの社員の仕事の内容
や取り組む姿勢など、教育環境の整備と人材育成プログラ
ムの開発など、社員への気配り、心配りが必要です。
すべて、社員に『任している』と言いますが、それは、
『放任』ではないですか。
■社長の1番目の重要な仕事は、社員の採用と育成に力をいれる
ことです。
(2)モノ : 環境・市場は、日々変わります。常に環境に対応した新商
品やサービスの研究開発には、投資が必要です。
これが将来の会社のコアになっていきます。
■社長の2番目の重要な仕事は、市場の創造と顧客創造への
チャレンジしましょう。
(3)金 : お金は血液と同じでです。貧血になれば人間でも急に倒れ
てしまいます。
営業、技術畑の社長は、経理の数字を日々、見ない経営
者が多くみられます。
会社の売上、経費、利益の合計数値はあっても、それが、
顧客別やプロジェクト別の原価管理ができていないので、
何が儲かっていて何が損失を出しているのかわからない
場合が多いのです。商品別、社員別、部門別、顧客別、
プロジェクト別の原価管理の仕組みをつくり、リアルに
数値が見れる必要があります。
■社長の3番目の重要な仕事は、会社の血液である日々の資金
繰り、様々な数値表をみて、会社の現在の経営状態を分析
できるようにしましょう。
(4)情報 : 会社の社員が多くなるとコミニュケーションがうまくいきま
せん。会社の社員の情報共有する場として、朝礼などを有
効に活用すべきです。
また、会社の経営理念、方針、目標設定、進捗管理、社内
の組織、役割、規定、業務プロセスの情報共有化(顧客管
理、社員の業務報告、プロジェクト管理)など、紙に書い
て、社員で情報を共有する仕組みが必要となります。
■社長の4番目の重要な仕事は、会社の情報の流れ情報の共有
化を徹底しましょう。
(5)リスク管理 :坂には、登坂、下り坂、もう一つの坂、『ま坂』がありま
す。会社の事業の柱をしっかり、4本は創ってください。
一つの事業がつぶれても他の事業でカバーできます。
■社長の5番目の重要な仕事は、リスクを書き出し対応策を考えま
しょう。
株式会社沖縄ヒューマンキャピタル
代表取締役 金城 和光