知財コラム

知財の人財育成

県内外で、9月は様々な知財に関するイベントがありました。

(1)9月5日~6日 産学連携実務者ネットワーク(UNITT)
(2)9月16日~18日 イノベーションジャパン
(3)9月20日 日本知財学会 知財教育分科会

(1)の、産学連携実務者ネットワーク(通称UNITT)は、東洋大学で開催され、全国から500人の
産学官連携の関係者が集まり、14コマのセッションで活発な意見交換が行われました。
UNITTは、米国のAUTM(大学技術マネージャ協会)の日本版であり、大学の知財本部やTLO、産学官連携の関係者が一同に集まり、特に若手の方々が集まる研修会です。
バイオ関連の国際知財戦略、特許基礎講座、学生の発明取り扱い、人材育成など、様々なテーマで熱い議論を交わしました。
特に、「人材育成と組織マネジメント」のセッションでは、どのように社員・組織のモチベーションを上げて、社員のキャリアパスを構築していくかということで、参考になりました。
産学官連携、知財に携わる人材が不足している中で、組織マネジメントと人材育成の重要さを痛感しました。
沖縄でも、まだまだ産学官連携のコーディネーターや知財に関する人材が不足しているため、この分野に興味がある若い人材を発掘し、育成していくことが重要だと改めて認識しました。

(2)の、イノベーションジャパンは、日本最大級のシーズとニーズのマッチングの場であり、5年目を迎える同イベントは、安部前首相も参加し、イノベーション、未来、産学官連携、環境、グローバルというような観点から、基調講演を行っていました。
3日間合計の来場者数は、4万5千人を超え、300を超える出展ブース、150を超える発表がありました。沖縄からも琉球大学が2ブース、沖縄TLOが1ブースを出展し、多くの来場者にお越しいただきました。
特に、琉球大学では、HIV検査キットとメタボ睡眠に関する沖縄植物、沖縄TLOが海洋生物や大学院大学といった研究資源のゲートウェイというキーワードにしたユニークなブースだったため、来場者の多くが興味を持って、多くの質問をしていただきました。
発表の中でも産学官連携による人材育成の取り組みが、紹介されており、企業と大学、高専といったお互いに補完しあいながら、ものづくり、研究人材、コーディネート人材等の人材育成が全国各地で行われていました。

(3)の、知財教育分科会は、日本全国の知財教育ネットワーク構築を目指し、沖縄にて初開催しました。県内外から小学校、高校、高専、大学等にて、知財の教育に積極的に取り組んでいる事例を紹介していただき、お互いの情報交換、人的交流を行いました。
私は日々、産学官連携や知財に関する取り組みを県内で行っていますが、小学校や高等学校で積極的に、知財教育を行われていることを知り、感動しました。
私の目標としては、今年度、知財の幼児教育を行うため、知財に関する絵本の読み聞かせを行いたいと思います。


以上、3つの知財に関する取り組みやイベント等を紹介しましたが、いずれも沖縄においては、とても重要なキーワードに「人材育成」があります。
私自身、知的財産は、ヒトに宿ると思っていますので、沖縄でも人材育成に関する様々な取り組みを継続して行っていきたいと思います。
人材が、本当に財産となる、人財となるような活動を行っていきます。


          琉球大学産学官連携推進機構 客員准教授
          文部科学省産学官連携コーディネーター 
          沖縄TLO 取締役      宮里 大八

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