沖縄型知財戦略のすすめ 【商標編】
その1:花王(株)の知財戦略を探る
みなさん、知っていましたか?
日本で最も商標の出願件数の多い企業って、どこか?
それが花王(株)です。
以下のグラフを見てください。
2007年の商標登録の全国のベスト10です。(特許庁の統計データより)
それでは、花王(株)の最近の5年間の商標登録状況を見てみましょう。
ここで、花王(株)が2006年に、商標を強化したことがわかります。
いかがですか? この検索は、特許庁の電子図書館で簡単に調べることができます。
次は、昨年(2007年)1年間の商標の分野別の登録状況を見てみましょう。
すなわち、花王(株)は、商標において、どの分野に注目しているのかを見てみましょう。
この結果を見ると一目瞭然です。第3類の分野が多いことがわかります。
この分野は、石鹸類や化粧品に関連する分野です。
それでは、トップの5分野において、近年(5年)間での動向を見てみましょう。
トップ5分野は以下のとおりです。
1位:第3類(石鹸類、化粧品関連)
2位:第5類(薬剤関連)
3位:第1類(化学品関連)
4位:第21類(化粧用具、清掃用具関連)
5位:第29類(加工食品関連)
やはり2006年に大きな波があります。この年に商標戦略を強化する必要があったということです。
それでは、ここで、第1位の第3類はダントツですので、その他の傾向を見てみましょう。1位の第3類を除いて、2位~5位について見てみましょう。
いかがですか?ここで注目したいのは第5類と第29類です。他の2つの分野は、2007年で減少しているにも係らず、この2分野は伸びています。
このことは、花王(株)は、薬剤関連や健康食品分野に注目しているとはいえないでしょうか。
このように、特許庁の電子図書館で商標の検索をすることで、対象となる企業の企業戦略の一端を見ることができてしまいます。
その企業が注目する分野を調べたり、逆に、その企業が注目していないニッチな分野を探して、その分野に新規参入するなど、企業戦略の一つのツールとして商標検索を有効に活用しましょう。
次回は、花王(株)が注目する商品を商標検索から見つけ出し、どのような商標出願戦略をおこなっているのかを見てみましょう。